プルーンプラム

女子大生の読書ブログ

春先の猫

 

大学の前期が終わり、夏休みにはいりました。明日8月4日は日本を離れます。思えば、昔からよく考えないで、思いついたままにばたばたと行動しているような気がします。春先の猫とは私のことかと。やらないよりはやる後悔をしたいのです。

 

何の冒険もしないなら、何も得られない。

Qui ne s'aventure, n'a cheval ni mule. 

 

レ・ミゼラブル』を観ました。タイトルを日本語訳すると『噫無情』になるそうです。サントラ欲しいです。ガブローシュという名の小さな男の子のセリフ「平等は死ななきゃ与えられない」が心痛めるものでした。小さい子に諦観させてしまう世の中なんて!!!

 

 

 

海辺のカフカ』上下読了です。好きな部分を抜粋して紹介します。長編小説ですので長い夏休みに読むの、お勧めです。

 

「…そしてまわりの現実の世界は、映画の画面がフェイドアウトするみたいに少しずつ消えていく。僕は僕ひとりになり、ページのあいだの世界に入りこんでいく。僕はその感覚がなによりも好きなのだ。」

 

「『純粋な現在とは、未来を喰っていく過去の捉えがたい進行である。実を言えば、あらゆる知覚とはすでに記憶なのだ』」

「『物質と記憶』、読んだことないの?」

 

「…何かを経験し、それによって僕らの中で何かが起こります。化学作用のようなものですね。そしてそのあと僕らは自分自身を点検し、そこにあるすべての目盛りが一段階上にあがっていることを知ります。自分の世界がひとまわり広がっていることに。僕にもそういう経験はあります。たまにしかありませんが、たまにはあります。恋と同じです。」

 

 

『格闘する者に〇』は三浦しをんさんのデビュー作品。自身の就活での体験をもとにつくられた小説です。該当を「かくとう」と読み間違えた出版社員を揶揄したタイトルになっております。

私は就職関連の小説をよく読んでいますね。漠然と就活が怖いなという感覚で読んでいたりしますが、ただ単に自分が武器をもっていない裸のままであるからなんですよね。自分の近くに就活経験者が多いのも立派な理由のひとつですがね。

 

今日は二人の方から三十代になったらね。とのお言葉をいただきました。

二十代の私には(まだ二十代の仲間入りしたばかりなのに…笑)魅力がないというわけではなく、(ここは重要ポイント)好きな道にすすんでほしいらしいです。寛容というのか責任逃れというのかは謎に包まれているところです。

独りよがりですが、ただ、辛い時には手を差し伸べてくれる人でいてほしいですね。

 

追記

出国前に、みはしのあんみつを食べることができたので幸せです。幸せなひとときでした。セブでデブになるのか、ならないのか。

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