プルーンプラム

女子大生の読書ブログ

編集大学生に参加して思ったこと

アセナビの編集長が司会、プレスラボのインターン生が運営、ノオト所属の記者・編集者の朽木誠一郎さんが登壇者の「編集大学生vol.2」というイベントに参加しました。 ちなみにこのブログでは、朽木さんがお話してくださった内容には言及しません。なぜなら…

今年買った本に一言ずつ感想を加えてまとめた<小説・エッセイ>

今週のお題「今年買って良かったモノ」 というか、今年買った本をまとめてみた。一言ずつ感想も書いていく。まずは、日本の作品から。なお、読み終わった本とは限らない。 <小説・エッセイ>(作家名順) 朝井リョウ『武道館』 発売してからアイドルオタク…

『春秋戦国完全ビジュアルガイド』を読了して

今年の秋は、何かに取り憑かれたように古代中国史にハマっていた。 事の始まりは、大学の選択必修科目の、古代中国の辺境と文芸を扱う授業を取ったこと。 大学の第二外国語で中国語を選択したし、時間割の都合もちょうど良いし、先生が面白いから取ろう、三…

『〈わたし〉を生きる 女たちの肖像』を読了して

島崎今日子『〈わたし〉を生きる 女たちの肖像』は二〇一一年に紀伊国屋書店から出版された。この本に収録されているのは『婦人公論』に載った「上野千鶴子」を除いて、『アエラ』の「現代の肖像」で掲載されたものである。 卒論で山田詠美『蝶々の纏足』を…

『現代文化論 社会理論で読み解くポップカルチャー』を読了して

『現代文化論: 社会理論で読み解くポップカルチャー』は二〇一一年にミネルヴァ書房から、映画、テレビドラマ、ポピュラーミュージック、マンガ、アニメ、文学、パーソナル・コンピュータ(ウェブ)、ファッション、観光、お笑いといった十の領域を通して、…

『風味絶佳』を読了して

『風味絶佳』は二〇〇八年に文藝春秋から出版された、山田詠美の作家二十周年を記念した恋愛小説だ。職人の域に踏み込もうとする人々から滲む風味が六粒味わえる。 小説の六粒、そして、『風味絶佳』という短編集のタイトルは、あの森永ミルクキャラメルの黄…

『スイートリトルライズ』を読了して

『スイートリトルライズ』は2004年に単行本として幻冬社から出版された江國香織による恋愛小説である。テディベア作家の瑠璃子と二歳年下の外資系の会社に勤務する聡の夫婦二人は、日常に不満はないが、「禁じられた遊び」のミシェールとポーレットのように…

『夜行観覧車』を読了して

湊かなえ『夜行観覧車 (双葉文庫)』双葉文庫、二〇十三年 ゼミで「登場人物の名前と小説の内容との関係性」についての参考資料として紹介されたのが『夜行観覧車』であった。 この『夜行観覧車』は、坂の上にある高級住宅地「ひばりヶ丘」に住む遠藤家、高橋…

読む本のリスト

ありがたいことにブログを読んでくださる人がいるみたいなので、最近興味のある本や、大学の授業関連の本のリストを、一言添えて置いておこうと思う。 ・『高慢と偏見』ジェーン・オースティン 相当の財産をもっている独身の男なら、きっと奥さんをほしがっ…

1Q84を読了して

2014年が終わるまでに読むぞ!と決意して、12月から読み始めた1Q84。やっと読み終わって、自分の中に吸収できるまでになった。(2014年内に読み終わるという目標は達成できませんでした) それで、自分が気になった部分を残しておこうと思う。(謎解きやら書…

日本人はなぜ日本のことを知らないのかを読了して

私は慶應義塾大学の大学院で憲法の授業をしているが、学生たちに「日本はいつどのようにできたのか」と問うても、答えられる生徒はほとんどいない。(中略) この事態を外国に置き換えてみると、日本の異常さが分かる。たとえば、アメリカの教育を受けたにもか…

冷静と情熱のあいだを読了して

「下宿らうど」というクラウドソーシングの体験をさせてもらった時、趣味は読書なのってお話ししたら、おばあちゃんが読み終わったから、とくれたのが「冷静と情熱のあいだ」でした。 2冊をじっくり読み込みたいから、読書時間の経過を忘れさせてくれる季節…

グレート・ギャッツビーを読了して

「華麗なるギャッツビー」の名前で、ディカプリオが演じた映画として、知っている人は少なくないでしょう。(2013年の話だからね。)その原作本「The Grreat Gatsby」は、F・スコット・フィッツジェラルドが執筆し1925年4月10日に出版したものです。 1920〜…

スパルタ婚活塾を読了して

今日久しぶりにアルバイトに行ったら、over30歳の独女に「約一年付き合った彼氏と自分は結婚したいけれど、相手に結婚する気がなくて困っている友達にどうアドバイスしたら良かったのかな・・・」と重い話をされました。 おも〜〜い、重いよと思いつつもブロ…

「書くこと」と「『意識高い系』という病」を読了して

今週のお題「書くこと」と「『意識高い系』という病」という本を読んだ感想です。 「意識高い系」と呼ばれる人々の存在をご存知ですか? 「意識高い系」という言葉は、セルフブランディング、人脈自慢、ソー活、自己啓発など、自分磨きに精を出し、やたらと…

六本木発グローバル恋愛を読了して

先日、友人が表参道でイタリア人とお食事デートをした話を聞いて、グローバル恋愛にとても興味を持ちました。 そして、私は一応英文科所属。私は国際結婚なんてまるで興味がないのだけれど、周りには「国際結婚憧れる~」「国際結婚した~い」が口癖のキラ…

野心のすすめを読了して

野心のすすめ (講談社現代新書) 久米書店という本を紹介するTV番組で買おうと思いました。 普段、図書館や古本屋を利用するけれど、「野心のすすめ」は絶対自分が働いたお金で買いたい本だなと思って。録画していた久米書店を観終わってすぐに本屋に行きまし…

「絶望の時代」の希望の恋愛学を読了して

「絶望の時代」の希望の恋愛学 時間を無駄にせず、かつダメ男の貧乏くじをひかないためにはどんな男と付き合うのがよいのでしょうか。そんなことを考える女性は多いはず。 この本では、宮台さんが、3つの基準を設けてくれていました。 第一に、過去の男体験…

セックス嫌いな若者たちを読了して

セックス嫌いな若者たち (メディアファクトリー新書) 人並み以上に性欲はあるのに、フラレて傷つくのが怖くて、自分からは女性に言い寄れない。そして、自分から女性に言い寄らない口実として、自分で勝手に「女性と付き合う」ことのハードルを上げているよ…

愛とゴシップの「平安女流日記」を読了して

愛とゴシップの「平安女流日記」 (PHP文庫) 平安時代にはどんな男性が「いい男」とされていたのでしょうか。 清少納言は、男性が恋人のもとから帰るときの振る舞いに現れると主張していました。 「枕草子」で清少納言はこのように語ってくれました。 キーワ…

邪道モテ!を読了して

邪道モテ! オンナの王道をゆけない女子のための新・モテ論 「アラサーちゃん」作者・峰なゆか×「負け美女」著者・犬山紙子 いわゆるCanCam系OLが年齢的にキツくなってきたアラサー独女やモテテクは嫌いと話を聞かない女におくる恋愛処方箋なのがこの本。 「…

ランチのアッコちゃんを読了して

朝井リョウさんが本の帯で「いま柚木作品を読んでおくと、近い将来、ドヤ顔ができます。あのドラマ化も映画化も良かったけど、やっぱ原作が最高だよって」とおっしゃっていたので本を手に取りました。 OLの三智子が結婚する気だった彼氏に振られ、しょんぼり…

私という運命についてを読了して

私という運命について (角川文庫) 「ちょっと恥ずかしいんですけど、私は中学生の頃から『好きになったら命懸け』という言葉が一番好きだったんです。自分も大きくなったら絶対に命懸けで誰かのことを好きになるんだって思ってました。それが大学に入って児…

ヤンキー経済を読了して

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書) 話題になった「マイルドヤンキー」について書いてあった。 マイルドヤンキーとは地元大好きな人たちのことである。 全国で地元族や残存ヤンキーの若者たちにインタビュー調査をしていると、彼らが「地…

喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!

斎藤孝:恋愛関係に入る前って、相手のクセなんて見えないでしょう。ある程度の間つきあったり、暮らしてみて初めて見えてくるものだから。僕はお互いのクセを交錯させて味わい尽くすというところに恋愛の醍醐味を覚えるんですね。普通だったら飽きて次へい…

キレイゴトぬきの農業論 〜抜いた瞬間の人参はエロいサイドにいけるものだぜ〜

キレイゴトぬきの農業論 (新潮新書) キーワードは「エロうま野菜」 最初にこの「エロうま野菜」を知ったのは、アルバイトをしていたイタリアンレストランの店主のブログでした。([神田 ワインとイタリアン] Stella Collis – Trattoria & Wine Bar » Blog) …

ニシノユキヒコの恋と冒険を読了して

映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』予告編 - YouTube 今年の二月に映画化されて。 すっごく観たかったのに何故か観に行かなかった作品。 小説のページをめくると出てくる目次で、読むのが楽しみになった。 だって「ドキドキしちゃう」って書いてあったから。 …

朝井リョウ スペードの3を読了して

朝井リョウさんには、読み終わった後味が悪い物語を書き続けてもらいたい。それが今回「スペードの3」を読了した感想です。 おそらく、あんなに「もうこれ以上話が進まないで」って思いながらもページをめくる作品を書けるのは、朝井リョウさんだけだと思い…

陰のある女が好きなのです。

空虚さがにじみ出ている女が、好き。堕ちるところまで堕ちたような、女。 近寄り難いのに、近づくのは止したほうが良いのに、近づきたくなる女。 そんな女こそ、高学歴や育ちの良い男を落とす、もとい堕とす。 私は、陰のある女が出てくる恋愛小説を よく読…

二冊しか本は読めなかったGW

今週のお題「ゴールデンウィーク2014」 女性たちと恋愛の話をしていると、彼女たちは、 「割に合わない恋愛はしたくない」 「追いすがるようなまねはしたくない」 と言う。いずれも「プライドが許さない」という理由だ。 本当に好きな相手なら、プライドなん…