プルーンプラム

女子大生の読書ブログ

ヤンキー経済を読了して

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)

話題になった「マイルドヤンキー」について書いてあった。

 

マイルドヤンキーとは地元大好きな人たちのことである。

全国で地元族や残存ヤンキーの若者たちにインタビュー調査をしていると、彼らが「地元が好きだ」と頻繁に言うので、「具体的に地元のどこが好きなの?」と聞いてみても、「地元に友達がいるから」という答えが圧倒的に多く、郷土の具体的な良さ—名産品や郷土史、名士のインタビューなど—はまったく出てきません。

 

つまり、マイルドヤンキーとは、どこの土地でも置き換え可能な「ジモト愛」という感覚を強くもっている人たちのことである。

また、中学生時代と地続きの「居心地の良い」生活をキープしたい人たちとも言える。

 

地続きの生活の代表例としては、ファミレスのだらだらした集まりが挙げられます。彼らは高校、大学、社会人と年を重ねても、いつものメンバー(いつメン)と、中学時代と同じ場所で、同じ消費をします。年を取り、社会的ステージが変わったからといって、ライフスタイルや人間関係を変えるのはめんどくさい。自己や環境を変革するエネルギーを使いたくない。現状維持に努め、楽であることを最上位概念とする考え方を持っています。

 

この本はマイルドヤンキーはさとり世代のなかでも消費する人たちで、この人たちをリサーチすればビジネスチャンス!というのが書いてあるもの。

 

以下はマイルドヤンキーと呼ばれる人たちと同世代の私個人がひっかかった部分について。

 

私は実家から都内の女子大に通う女子大生だ。地元の中学を卒業している。

私のFacebookのタイムラインは、マイルドヤンキーの更新で埋め尽くされている。

 

マイルドヤンキーの人たちに問いたいのは、地元のどこが「居心地が良い」の?だ。

 

別にいじめられてたとか、いじめてたとか過去に何か酷いトラウマがあるわけではないけれど、地元に住んでいて「居心地が良い」と感じたことが全くない。

 

 

終電で東京から地元に帰るのに何度、早く地元から抜け出したいと考えたことか。

都内の大学でも実家から通えるし、家族は好きだし、お金がないから、実家から通っているけれど。都内に一人暮らししている人と付き合おって考えたことだってある。

ここは退屈迎えに来ての本にすごく共感したりもした。

 

 

しかし、私がマイルドヤンキーを避けるようにあちらもどうやら避けているようだ。

中卒・高卒のマイルドヤンキーの間には、大学生コンプレックスと呼べるような根強い劣等感が存在します。(中略)

これは単に親の金でチャラチャラ遊んでいて腹が立つというよりは、大学進学率が50%と超え、大学に行くのがごく普通のことである現在、「行けるものなら自分も行きたかった」という気持ちの裏返しだとも思われます。

 

ライフステージが上がっても中学時代の友達と中学時代に遊んだ場所で地続きの生活を送ることが多いマイルドヤンキーにとって、地元や地元友達を捨て、どんどん新しいライフステージに移行し、新しい友達を増やしていく人は、自分たちとは異質で脅威的な存在です。

 

中学の同級生が成人式で再会した中学時代のいつメン男子何人かで飲みに行った話を聞いたんだけれど、大学生コンプレックスが酷かったと言ってました。これは現実問題である。

 

ところが、ある時点で失敗し、自分たちのライフステージに戻りたいと考えるようになった友達は、自分たちの考えをやっとわかってうれた存在として受け入れます。

有名女子大の学生にもかかわらず、地元の友達とべったり過ごしている彼女はこう分析しています「つい最近までは、地元友達とあまり親しくしておらず、たまに地元友達との飲み会に行っても本当に心を開いてもらえないと感じていた。でも、自分が就活に失敗してからは、地元友達に頻繁に誘われるようになった」

 

 私の中学の同級生の彼も(特定されるから書かないけれど)いろいろあって「ジモト愛」グループの仲間入りを果たしたみたいでした。Facebookの投稿で知りました!良かった良かった!

 

「あいつは変わってしまった」と寂しく思うマイルドヤンキーたちと、「あなたたちと私は違うのよ。でも、それを言ってもあなたたちには伝わらない」とやるせない思いに駆られるエリート。一体どちらのほうが辛いのでしょうか。

 

この問題に答えはないだろう。

 

 

追記

マイルドヤンキーさんたちは「安定した生活」「結婚」「幸せな家庭」を望んでいるらしいんですが、それは私も同じなのでよろしくどうぞ。

都内の大学に通っていますが、将来の夢は「お嫁さん」になることです!

一緒に夢の実現に向かって頑張りましょう。