今年買った本に一言ずつ感想を加えてまとめた<小説・エッセイ>
今週のお題「今年買って良かったモノ」
というか、今年買った本をまとめてみた。一言ずつ感想も書いていく。まずは、日本の作品から。なお、読み終わった本とは限らない。
<小説・エッセイ>(作家名順)
朝井リョウ『武道館』
発売してからアイドルオタクの間で話題になっていた。私もインタビューが載っていた
ダ・ヴィンチ 2015年 6月号も購入するほど熱狂ぶりを見せた。
刊行時に行われた、朝井リョウさん握手&サイン会にも行った。緊張して手汗がすごく、服の腕の生地の部分で手を拭ったら「斬新な手の拭き方ですね」とコメントされたことは、きっと忘れない。
しかし、まだ読んでいない…。
五十嵐貴久『編集ガール』
出版社に勤務しつつも経理担当なので編集の仕事をしたことがない主人公・高沢久美子、三十一歳。そんな彼女の通販雑誌を新たに刊行するという新企画が通り、いきなり編集長になる話。
雑誌を出版するまでの仕事内容が物語を読みながら理解できる。
伊坂幸太郎『あるキング』
伊坂幸太郎デビュー15周年で三ヶ月連続刊行、第一弾。初回限定特典特別ショートストーリーが封入されていたので購入。まだ読んでいない……。
伊坂幸太郎デビュー15周年で三ヶ月連続刊行、第一弾。初回限定特典特別ショートストーリーが封入されていたので購入。まだ読んでいない……。たった今発覚したことだが、第三弾は購入し忘れている……。
石田衣良『コンカツ?』
アラサー女性四人が婚活する話。恵比寿が舞台。東京で一流企業に勤める独身女性を主人公に、婚活の実態を小説化するとこうなるのかと思った。
石田衣良『1ポンドの悲しみ』
迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリー。
私は「デートは本屋で」が一番好き。だって私も主人公のように、相手が好ましい人間かどうかを、本を読むか読まないかで決めてしまうところがあるから。
「NHK特集 シルクロード」を大学の授業で見て、敦煌莫高窟、第17窟をめぐる謎に惹かれて購入。映画化もされている。まだ読んでいない。
37歳のツキコさんと、学生時代の国語の恩師(70)の年齢のはなれた男女の静かな交流を描いた恋愛小説。オッサン世代に大人気らしい。読んでいる途中。
『富嶽百景』が読みたくて購入。他の出版社からも出版されているが、新潮文庫の純文学作品は背表紙が黒で統一されていて、本棚に飾るとすっごく映えるので、新潮文庫で購入。家の本棚に置く作品は、背表紙で選ぶのもまた良いものだ。
太宰治『斜陽』
今年のNKH「100分de名著」で放送され、話題となった作品。 番組のテキストと一緒に購入すると、理解しやすい。(番組テキスト:太宰治『斜陽』 2015年9月 (100分 de 名著))『女生徒』が好きな人はハマるかも。
東京宝塚劇場で2015年11月27日(金)~ 12月27日(日)に公演される、花組公演『新源氏物語』の脚本のもとになった作品ということで購入。
田辺聖子『言い寄る』
累計160万部!伝説の「乃里子三部作」復刊だと本の帯に書かれている。
一部『私的生活』、二部『苺をつぶしながら』どれも読んでいないのに、どうして購入したんだろう? 誰かに勧められたっけ? もちろん、まだ読んでいない。一部から読みたい…。
林真理子『白蓮れんれん』
NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」でもおなじみ蓮さまこと、柳原白蓮の伝記小説。
燁子(白蓮)にとって知性というものは、今もなお最も憧憬に価するものであり、かつ劣等感に苦しめられるものである。最初の結婚の頃、学習院に在籍していたもののほとんど学校に行くことも、本を読むこともなかった夫のことを、どれほど口惜しく軽蔑した目で見ていたことだろう。高等学校、帝大へと進む男たちが本当に眩しく、もしやり直せるものならば、ああした男たちと結ばれたかったと、張り裂けるような気持ちで制服姿の彼らを見つめたことがある。
しかしどういう運命の皮肉か、いま燁子は前よりもさらに恵まれてはいない。二番目の夫は文字を解さないと世間で噂されている。実際は講談本ぐらいは読めるのであるが、書くとなるとその字を恥じていっさい筆は持たない。伝右衛門のあの人並はずれた好色さの原因のひとつは、無学からくるものではないかと燁子は思う。
この頁に付箋が貼ってあったところをみると、私はやっぱり知性のある人が好きなんだと思う。(白蓮)は加筆。
三浦しをん『秘密の花園』
カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠の青春小説。「洪水のあとに」、「地下を照らす光」、「廃園の花守りは唄う」と三人がそれぞれ主人公、一人称で物語は語られる。百合好きには堪らない作品だ。エロい描写がないところも美しい。
ドラマ化もされている。すごいハマってブログも書いた。
初期の三作品が入っている。私はまだ『ベッドタイムアイズ』しか読めていない。
大人な恋愛小説だ。これがデビュー作とは驚き。
この作品で卒論を書くことにしたぐらい、好きだ。この本には『蝶々の纏足』、『風葬の教室』、『こぎつねこん』の三作品が含まれている。好きすぎて『蝶々の纏足』だけの小説も探して購入した。どちらも作品解説も気に入っている。
渡辺淳一『花埋み』
荻野吟子の伝記小説。堀江貴文さんが収監されていた時に読んでいたらしい。NewsPicksの堀江さんのお勧め本の記事を読んで購入。145頁まで読んだ。543頁まである。
伝記小説が好きなのか、この作品が好きなのかは分からないが、面白い。時間をおかずに一気に読みたい作品だ。
今年買った<小説・エッセイ>単行本、文庫本は以上だ。書き記して気づいたことは、本を購入すると、いつでも読めると思って、いわゆる“積読”ばかりしていることだ。
あと、NHKが好き。
単行本、文庫本として購入する本は、好きな作家や名著と言われているものが多いなと感じた。
ちなみに、今回まとめた(白蓮、1ポンド、蝶々を除く)小説は全て新本購入。消費税8%で計算すると合計金額は、9,254円でした。
評論、新書、Kindle本の購入も含めるとどうなるんだろう……。