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女子大生の読書ブログ

野心のすすめを読了して

野心のすすめ (講談社現代新書)

野心のすすめ (講談社現代新書)

 

久米書店という本を紹介するTV番組で買おうと思いました。

普段、図書館や古本屋を利用するけれど、「野心のすすめ」は絶対自分が働いたお金で買いたい本だなと思って。録画していた久米書店を観終わってすぐに本屋に行きました。

 

外は雨が降っていたけれども、それでも早く読みたい気持ちは募るばかり。本屋で本を手にして、早く読みたい気持ちに久しぶりになりました。

 

その気持ちは、読み終わるまでずっと続いていった。

 成功したい、モテたいと、欲望を叶えるために必死にもがき続けていることを不幸と呼べば、たしかに不幸かもしれません。仕事でも挑戦すればするほど、あれこれ苦労したり落胆することも増えますし、高望みの相手と付き合うほど、傷つく可能性だって高い。しかし、そんな「走っている不幸」は、本人には辛くても、端から見ていて明るい爽快感があります。きっと、どうにかなるよ、と肩を叩き、励ましたくなる。

 本当に恐ろしいのは「止まっている不幸」だと思います。出口が無くて、暗く沈んでいくだけのモヤモヤとした不幸。

 望んでいた仕事に就けず、無気力のまま働く若い人が、資格を取るとか天職しようという努力もせず「こんなはずじゃなかった」と社会を恨むことしかしない。

 

久米書店に出演していた林真理子さんは、本当にギラギラしていました。女ほど野心を持つべきだなと。とりわけ若い女の子が読んだ方が良いと思いました。

10代で頑張ってきたことは20代、20代で頑張ってきたことは30代になって反映されるらしいので、若い女の子は早く本屋さんに行こう!

 

「一秒一秒確実に年を取っているのに、その感覚を今の若者は持っていないんじゃないの」って言われて、ハッとした。

 

今のアラサーが何となく生きて、結婚が出来ないのを見ていると、私は早く結婚したいなー、仕事は別に暮らせるぐらいで十分だから、家族を大切にしたいなーとかぼんやりと将来のゴールを幸せにしていたけれど、それが私の野心の全てじゃないよね、と気づかされました。

 

 

これぐらい強烈な女性がこう生きろって提示してくれたら、基本的に素直でいい子なゆとり世代は追いかけたくなります。大和撫子なんて女は日本にもういないし、なでしこ役は女性サッカー選手に任せましょう。