プルーンプラム

女子大生の読書ブログ

私という運命についてを読了して

私という運命について (角川文庫)

「ちょっと恥ずかしいんですけど、私は中学生の頃から『好きになったら命懸け』という言葉が一番好きだったんです。自分も大きくなったら絶対に命懸けで誰かのことを好きになるんだって思ってました。それが大学に入って児童心理を勉強するようになって、そういう考え方はもしかしたら間違っていたんじゃないかって思うようになったんです。命懸けで人を好きになるというのは、盲目的に人を愛するということですよね。でもそれは往々にして独りよがりの自分勝手な感情を相手に押しつけることにしかならないと思います。(中略)

だから、私は、愛することよりもまず愛されることが大切なんだと思うんです。そういう意味では『好きになったら命懸け』というのは、かなりエゴイスティックな考え方ということです。」