プルーンプラム

女子大生の読書ブログ

ケーキ美味しかった

先日学校でBOOKPARTY が開催された。テーマごとに自分のお気に入りの本を紹介していく形式。一人での参加に戸惑いを感じながらも、ケーキに惹かれて参加を決意。初対面の女子大生たちと真摯に本について語り合うことは初めての経験だったのでとても楽しめた。f:id:mrixo24:20130719020515j:plain

そこで本好きの友人が出来たので凄く嬉しい。

行動力って大切だと思うんですよ。「人脈」って大切。


 

中勘助氏の「銀の匙」を読了したのですが、なんと素敵な日本語表現なんでしょう。

——子供の体験を子供の体験としてこれほど真実に描きうる人は(漱石の語を借りて言えば)、実際他に「見たことがない」。  


伝説の国語教師が生涯の心の糧になる教材としてこの作品を選んだこともうなづけます。

まとめを参考までに→すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなる - NAVER まとめ http://matome.naver.jp/odai/2130880487775942101




「先生、人はなぜ孝行しなければならないんです」

先生は眼を丸くしたが

「おなかのへった時ごはんが食べられるのも、あんばいの悪い時お薬ののめるのも、みんなお父様やお母様のおかげです」

という。私

「でも僕はそんなに生きていたいとは思いません」

先生はいよいよまずい顔をして

「山よりも高く海よりも深いからです」

「でも僕はそんなこと知らない時のほうがよっぽど孝行でした」

先生はかっとして

「孝行のわかる人手をあげて」

といった。


ここの描写に感動しました。子供の目線そのままではありませんか。

指摘通り孝行という言葉を知るまでのほうが親へ感謝しているかもしれない。

無意識に行っていることに名前を付けると今までとは違う“行為”をしているかのように感じてしまうから。